自治体によって、ふるさと納税の活用の仕方は様々です。ここでは観光や交流にふるさと納税を活用する、3自治体の活用事例をご紹介します。

和歌山県田辺市

世界文化遺産の「熊野古道」を有する田辺市は、国内外から多くの観光客が訪れます。同じように参詣道が世界文化遺産に登録されているスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市と連携して、公衆トイレの整備や外国人観光客のための、多国語の案内掲示板などの設置に活用しています。

岡山県真庭市

真庭市では、韓国から来た人たちが中心となって、空き家を利用したインターナショナルハウスを開設しています。インターナショナルハウスでは、日本の田舎暮らしを体験したい外国人に居住スペースとして提供しています。開設費や整備費などにふるさと納税を活用して、町の活性化を促しています。

鳥取県日野町

日野町では過疎化で厳しい財政のなかで、町おこしの一環として日野町ゆかりのテーマで「町民ミュージカル」を上映しています。ミュージカル解説費用や子ども達のための図書購入費として、ふるさと納税を役立てています。

ふるさと納税で自治体から贈られてくる返礼品は、自治体の地元の特産品が多く、それを楽しみにしている人も多いです。佐賀県産のブランド米「夢しずく」は、九州のお米のなかでも品質・味・評価ともに高いお米です。

「夢しずく」は佐賀県の中央部、秀峰天山の標高の高い地域で栽培されています。この地域は九州有数の清流が流れるところとして有名で、きれいな湧水によって育てられたお米として知られています。

「夢しずく」は、キヌヒカリとひとめぼれを交配させて作られた佐賀県産のお米で、艶やかで粘り気があるのが特徴です。また噛めば噛むほど口の中で甘みが広がり、幅広い年代の人たちに愛されています。

その他にも「夢しずく」は冷めても味や品質が変わらないため、お弁当やおにぎり・巻きずし用などにも最適です。日本穀物検定協会による「米の食味ランキング」では、2年連続の「特Aランク」という最高の評価を得て、「さがびより」と並び佐賀県を代表するブランド米の地位を確立しています。