ふるさと納税によって納められたお金は、どのようにして活用されるのでしょうか。その活用方法は地域によって様々です。下記では、文化や歴史に活用している地域を3ヶ所ご紹介します。

青森県弘前市

弘前市では、重要文化財である弘前城の石垣修理費用としてふるさと納税を募集し、それに伴い弘前城や石垣修理について知ってもらうために体験イベントを実施しています。寄附者には、その体験イベントに参加ができる案内が送付されてきます。体験イベントの案内だけでなく、年賀状を送り寄附者とのつながりを大切にしていることも特徴です。

茨城県北茨城市

茨城県北茨木市では、5年に一度開催される「常陸大津の御船祭」で使用される船の修繕費用としてふるさと納税が活用されています。これまで修繕費用は、地元の寄附や御船祭保存会の会費から賄われてきましたが、平成29年には国の重要無形民俗文化財に指定されたことを記念した、臨時開催となったためふるさと納税が活用されました。寄附者は祭へ招待され、その様子が市のウェブサイトにも掲載されたのです。

栃木県那須烏山市

須烏山市では、ユネスコ無形文化遺産に登録された「山あげ祭」が毎年行われます。しかし、後継者や踊り子、常磐津の担い手不足が問題となっており、それを支援するために「烏山山あげ保存会」への助成としてふるさと納税が活用されました。寄附者には、お礼状とともに「山あげ祭」のパンフレットが送られます。

このように、その地域特有の文化や歴史を保存するためにふるさと納税は活用されています。

ふるさと納税といえば、一番の楽しみはやはり返礼品でしょう。返礼品のコスパの良さはふるさと納税の魅力のひとつです。返礼品のコスパを考えて納税先を決める方も少なくありません。

「美味しいものが食べたい！」という方に肉とお米のふるさと納税がおすすめするのがおすすめなのが、佐賀県へのふるさと納税です。その中でも佐賀ブランド牛「佐賀牛」と佐賀ブランド米「さがびより」は人気の高い品で、コスパ重視の方にもぴったりです。

「佐賀牛」は、黒毛和種の和牛で全国でもトップクラスの味を誇ります。ブランド牛と名乗るために必要な(社)日本食肉格付協会の審査基準をクリアしており、全国でもトップクラスのブランド牛として知られています。トランプ大統領が来日した際に、食べたのが佐賀牛だったということでも話題になりました。全国どこでも食べることができるわけではないので、一度味わってみたいという場合はふるさと納税の返礼品として入手されるのはいかがでしょうか。

佐賀県の特産品は肉だけではありません。ブランド米「さがびより」は、種まきから稲刈りまでの厳しい栽培基準が設けられており、すべての基準を満たしたものだけがその名前を名乗ることが許されている貴重なお米です。また、美味しさを決めるといわれる玄米に含まれるたんぱく質の量には基準があります。さがびよりはその基準をクリアしている上に、粒の大きさや米の質がいいものだけが出荷されているのです。もっちりとした食感で噛むたびに甘みと香りを感じることができるお米は、冷めても美味しく食べられます。