現在では当然のようにブランド米の無洗米を楽しむことができますが、ここまでの技術を身につけるまでにどれほどの歴史を経ているのでしょうか。こちらでは、現代の米作りについての歴史を解説していきます。

そもそもお米が国内の主食として扱われるようになったのは、第二次世界対戦以降といわれています。お米としての歴史は古いのですが、主食となってからの歴史を考えると若い文化だといえるでしょう。お米が主食になる前は、あわや麦にひえなどといった雑穀とお米が混ぜられたものが食されていました。その他、豆腐・大根・そばなどが主な食糧として扱われていたのです。

戦前から戦時中、戦後の国内では、お米不足が広がったことで大きな問題となりました。当時の国内ではお米の不足を解決するために、たくさんの小麦を国外から輸入することで乗り越える手段を取ってきました。小麦をお米の代わりにすることでその場をしのぎながら、少しずつ国内の生産水準を上げることで、現在のように豊富にお米を作れるようになったのです。そして、とぎ洗いをせずに水を加えるだけで炊飯できる無洗米は、1991年に誕生しました。工場から出荷する際にすでに肌ぬかを取り除いているため、水を加えて炊くだけで美味しいお米を食べることができます。

また、これほどまでに稲作が盛んになったのは、カントリーエレベーターと呼ばれるお米の貯蔵庫が進歩したことと、農作業の機械化が進んだことにあります。

これまで手作業で行っていたものを機械に頼ることで、力を使わずに一気に大量の稲が刈り取れるようになりました。そうなると、出荷するまで乾燥して保存する場所が必要になります。そこで国が奨励策を取ってお米を乾燥して保存できるカントリーエレベーターを全国各地に作り、そこから玄米の状態で消費地へと運ばれています。

お米作りの未来では、カントリーエレベーターとそれぞれの生産地が繋がり、大精米工場として精米作業を一貫して行うことを目指しています。

しかし、昭和37年には一人当たり約118kgのお米を消費していましたが、それから徐々に消費量が減少しているデータもあります。この理由としては、国内でお米だけでなくパンやパスタなどお米に変わる食料が豊富になったため、日本人の食生活そのものが変化してきたことが原因となっています。しかも平成30年には565万トンにもなる小麦が輸入されており、これからさらにお米の消費率を上げるための取り組みは続いていくことでしょう。

ふるさと納税の返礼品として人気の高いブランド米も例外ではありません。お米全体の消費量が減少していることは事実であるため、ふるさと納税を活用して歴史あるお米を守るお手伝いをする方々が増えているのです。返礼品にブランド米をご希望なら、ぜひ肉とお米のふるさと納税をご利用ください。